2017年08月16日

マダニのお話

こんにちは。 獣医師の森田です。😁


そろそろ真面目に、ブログの更新をしていきたいと思います‼

どうぞ、皆さまよろしくお願いいたします‼

 

みなさん、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)という病気をご存知ですか❓


先日、『猫にかまれマダニ感染症』という見出しが新聞に載っていました。
野良猫にかまれた後にSFTSを発症し、亡くなったというものでした。
これは、マダニに直接咬まれてSFTSウイルスに感染する以外の、新たな感染経路がある可能性を示唆しています。今のところネコにかまれたことが原因でSFTSウイルスに感染したかどうかは、明らかになっていないようです。
動物医療に携わっている者としては、ショッキングな見出しでした。

SFTSについては、厚生労働省のホームページに詳しく載っています。
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に関するQ&A

内容をまとめてみると・・・

◎SFTSウイルスを有するマダニに咬まれることにより、ヒトもイヌもネコも感染する
◎主な初期症状は発熱、全身倦怠感、消化器症状など
◎ヒトでは毎年60名前後の患者が日本で報告されており、SFTSの致命率は
  約20%ほど
◎一般的に動物がSFTSウイルスに感染した場合、多くは症状を示さない不顕性感染をすると考えられている
◎有効な抗ウイルス薬等の特異的な治療法はない
◎SFTSウイルスに感染し、発症している動物の血液からSFTSウイルスが検出されていることから、感染している動物の血液などの体液に直接触れた場合、SFTSウイルスに感染することも否定できない

とのことです。。。

日本ではこの他にもマダニによって媒介されるヒトの感染症は、日本紅斑熱、ライム病、つつがむし病、ダニ媒介脳炎などの報告があります。
イヌでは、マダニからうつされた寄生虫が赤血球に寄生することにより、重度の貧血を引き起こすバベシア症という病気があります。


 

 

 

どうですか❓

マダニってホントに危なくて嫌なヤツですねぇ~


でも、安心してください😁


動物病院には強い味方がありますよ‼
 

大切なペットや自分が病気にならないためにも、ノミ・マダニ予防をしっかりしましょう


ペットにマダニを見つけたら、触らず焦らず動物病院へGO🚀

 

 

 

 

こちらは3か月に1回、チュアブルタイプのお薬を食べさせてノミ・マダニ予防ができます🐶