2022年05月10日

動物の出産について♪

こんにちは❗  岡山動物医療センターの稗田です😊

自粛続きで季節を感じる機会も少し減ったように思いますが、

今年も鮮やかな桜の花が町を彩る頃になりました🌸

 

🌟今回のテーマは動物の出産についてです🌟

人間の妊娠期間が約280日であることは広く知られていますが、

他の動物種ではこの日数は全く異なります❗

 

例えばアジアゾウの妊娠期間は21〜22ヶ月、

日数にして650日以上になります🐘

産まれた時の子ゾウの体重は約100キロにもなることを考えると、

納得の数字といったところでしょうか❗

 

一方ハツカネズミは約20日です🐭

ゾウが数年間で1頭出産するペースであるのに対して、

ネズミは20日で5匹以上を出産し、生後5週になれば性成熟を迎えさらに

その数を増やします❗

 

牛は285日の妊娠期間を経て1頭の子牛を産みますが、

生後30分程度で自力での起立が可能です🐄

妊娠期間は牛も人間も似たようなものですが、

人間の赤ん坊が生後10ヶ月からやっとつかまり立ちができる程度

であることを考えると驚異的な身体能力であるように思えます✨

 

イエネコは餌が少ない環境では単独で暮らす傾向がありますが、

餌が豊富な環境では群れを形成し、哺乳する役を交代しながら

集団育児に取り組む習性があります🐱

 

例に挙げた動物に限らず、自然界で暮らす生物はみな独自の能力を活かし、

繁殖しています❗

今もこうして多種多様な生物が営みを続けていられるのは、

それぞれが環境に見合った生存戦略を探し出し、

それを積み重ねてきた成果なのかもしれません❗